撮れるうちに撮っとけ!

さんきゅー、べりーまっち。

ぐらっちぇ。ぐらっちぇ。

こんにちは。

f:id:shin_skmt:20180730192933j:plain
f:id:shin_skmt:20180730192954j:plain

2枚ともLeica M6 Summilux 1.4/50で撮りました。
やっぱりキレイだねすごいね。被写体の彼女が。

というわけで前回の続きです。

銀座の中古カメラ屋の店主に現金を叩きつけたボクは、カメラの他にもケースやフィルターなどアレコレとサービスをしてもらい、深々と頭を下げながら何度もお礼を言い、ホクホクとその店を後にしたのです。

この時の気持ちをなんと言いますか。

高揚感、多幸感。

歩くたびに空に吸い込まれていくような、
手を振るたびに広くて青い海原をスイスイと泳いでいくような、

ああ、ああ。
感激です感激です。

手提げ袋の中には夢に見た、理想の君が入っています。

「早くこれで撮ってみたい…!」

ボクはどうにも堪え性がないようです。
つい先程、5分前に購入したLeica M6を、今もうすぐに使いたくなってしまいました。

その足で近所のルノアールに入店、はやる気持ちを落ち着つかせるために熱い珈琲を注文しました。

珈琲を待つ間、ガサゴソと袋からLeica M6を取り出そうとしますが、手が震えて思うようにいきません。

「うそ…ボク…ビビってる…?」

そう、ボクはビビっていたのです。
憧れのカメラを前にして、ボクは急に怖くなりました。

「人間は、大きな幸せを前にすると急に臆病になる。幸せを勝ち取ることは、不幸に耐えることより勇気がいる」(映画 下妻物語 2004年より)

大好きな映画のあのセリフを思い出します。

ボクの技量にふさわしいカメラだろうか。
ボクの身の丈に合ったカメラだろうか。

ボクがLeicaを持って良いのだろうか。

いや良い。
良いのです。

ボクが使いたいから使うのです。

自分を納得させて心も落ち着いた頃、珈琲がやってきました。

熱さをこらえぐうっと飲みほして、ボクはバッグからフィルムを取り出し、Leicaに詰めます。

だいじょうぶ、使い方は店主から充分に教わりました。

無事にフィルムを詰め終えたボクはそのままLeicaを首から下げ、意気揚々とルノアールを出ます。
さあ、撮るぞう。

Leicaを持ちながら歩く世界はとても新鮮でした。
見慣れた銀座の歩行者天国も、いつもとちょっと違う雰囲気に感じます。

ああ、道行く人々よ。このカメラをみたまえ。
なんと美しいカメラでありましょう?

しぱっ。しぱっ。
軽快に走るシャッター幕の音。
すちゃっ。すちゃっ。
子気味よく滑る巻き上げノブ。
とても静かで嫌味がなく、心地が良いです。
その静けさで、誰もこのカメラの存在には気が付きません。

その隠密性は他のどのカメラの追随も許しません。

ボクはいまニンジャだ。
ボクはいまスネークだ。

視野より少し広めに写すファインダーの中には、らんらんと輝くブライトフレーム。

だんだん文章書くの飽きてきたな。

まさに、世界を切り取るという表現が正しいと思います。

完全に書くのに飽きた。どうしよう。ヤバイ。がんばれ。

とにかくLeicaで撮った写真載せます。

f:id:shin_skmt:20180730202955j:plain

f:id:shin_skmt:20180730203138j:plain

もうだめだ。
うわあ。

最後にこれだけ書かせて下さい。
大切なことです。

自分が魅力を感じたモノに対して素直でありたいです。

好きなモノは好きだと言って、
好きなヒトには好きだと言おうね。

えっちな絵はイイネしてRTしようね。

斜に構えたり、嫉妬したり、恥ずかしがったりすると、色々なコトの「良さ」を見逃してしまいます。

Leicaもね。

素直に接すればかならず応えてくれます。

Leicaはいいぞ。